たとえばあの子は透明少女

うすら寒くうす暗くなり始める午後4時半、ラジオではいつものごとく程よく声の低くカツゼツの良いDJがバースデーメールを延々と紹介している

病院の前には延々と首を振りながら目を閉じながら歩く少女がいた


近づいてくる車にも電信柱にも気付かないようだった



右折する間最徐行しながら彼女を見送り、曲がった後にサイドミラーで彼女を再び見送ろうとしたけどもういなかった


首を振るのをやめたんだと思う


この娘についていくらでも想像力を働かせることができたけど
今晩の夕飯をどうしようかとか干しっぱなしにした布団が飛んでいってないか心配したり
今日もユがお友達と喧嘩したんですよーなんて報告を先生から受けて、その場での正解リアクションは?帰ってからどうユと向き合うのがいいのか?

なんて考えてたらあっという間にいなくなった。また会えるでしょ




なーんて変わらない日常を中途半端な近代文学風に捉える結局空虚な日々
明日からは真剣に筋肉と向き合う


あと1か月と1日で2歳です